今年聞いてよかった本2019年+去年聞いてよかった本2018年

前略

今回はお勧めのオーディオブックを6冊紹介してみます。

今年聞いたもの3冊と去年聞いたもの3冊合計6冊です。

今年聞いたおすすめの3冊

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

この本は東大入試に合格を目指すAIロボット東ロボくんプロジェクトを通じて浮き彫りになったAIの苦手なこと、そして現代の子どもたちがAIと同様のものを苦手とする現状を問題提起しています。私自身が子どもがまだ小さいので、AIと同じものが苦手と言う育て方をしてしまわないように気をつけなければ、と身につまされる思いでした。

サピエンス全史(上)(下)文明の構造と人類の幸福

大ベストセラーになったので読まれた方もいるかもしれません。

人類ホモサピエンスの歴史は宇宙の誕生から追っていくストーリーになっています。

人類の歴史の中で農耕革命であるとか認知革命であるとか歴史として知っているようでいても著者ユヴァル・ノア・ハラリ先生の視点を通すとなるほどと膝を打ちました。

認知革命とは、虚構を信じられるようになったことだと著者は述べます。国家や会社なども虚構であるというのです。

私が一番ショックだったのは、農耕を始めて定住するようになったことで、感染症などが増加したと言う事です。今までの歴史に対するイメージでは農耕が始まったことにより暮らしが良くなったのだとばかり思っていたのです。しかし実際には農耕以前に比べて貧しくなったのだといいます。これはショック以外の何者でもありません。

人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか

植物の生育に役立てられるかな、と思い聞きました。

異常気象という言葉を最近よく聞くが、気象が異常とはどういうことか。本当に現在の気象は異常なのかという導入から始まり、地球の寒冷期は地軸の傾き加減のサイクルと連動していること、東京がモスクワや那覇のような気候だった時代があること。地球温暖化や異常気象という言い方はある意味おかしいのだと気付かされます。

現在、寒冷期がいつ来てもおかしくない状況だそうです。

去年聞いたおすすめの3冊

バッタを倒しにアフリカへ

バッタ研究者の著者がアフリカにバッタ研究をしに行くのですが……

これでもかというほど笑いのツボを押されてしまいます。

この本もベストセラーでしたので書籍を読んだ人も多いと思います。しかしなんといっても、朗読されている海老沢潮さんのお芝居が、さらに笑いを呼びます。

「学力」の経済学

子育ての教科書にできないかな、と思って聞きました。

この本では実験によって学力が伸びる方法、経済効果がある方法は何かと言うことが出ています。

例えば、クラスの全員に学習用のタブレット端末を配布しても学力は伸びない、とか、さらには、その子どもの出生順(何番めに生まれた子か)や出生時の体重などまでもが学力に影響があると言います。

もちろん、個別の子どもの対応はそれぞれに合わせるのですが、クラス単位学校単位、あるいは地域や国として、効果の高い(エビデンスのある)学習方法を採用してほしいとつくづく思います。必読です。

天地明察

江戸時代に日本独自の暦を作成した渋川春海の生涯を描いた小説です。

このオーディオブックでは登場人物が1人ずつキャスティングされているので、朗読と言うよりもむしろラジオドラマを聴いているような臨場感があります。

数学の天才関孝和と渋川春海の交流はなかなか面白く聞くことができました。

まとめ

こうしてオススメをまとめてみると結構ベストセラーが多くなってしまいました。

ベストセラーになっているけれど書籍だと分厚くてなかなか読めない本はオーディオブックで聞くといいと思います。私の場合は車の運転中や畑作業中に聞いています。

ぜひ一度試してみてくださいね。

忙しいあなたも、耳は意外とヒマしてる - audiobook.jp

かしこ

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