目的別の費目でつける「羽仁もと子案家計簿」

前略

先日、家計簿の費目分けを少し変えたことを記事にしました。

この中にでてきた「羽仁もと子案家計簿」。

単に記帳するだけでなく、バックグラウンドにはしっかりとした考え方があります。

今回は、「羽仁もと子案家計簿」の考え方を紹介します。

予算をたてる

この家計簿では、予算をたてて生活することを説かれます。ええ、説かれます。

予算をたてる年末に、翌年の収入がいくらになるか、翌年必要なものは何かと挙げていき、毎月の予算にとります。

収入

収入は、給与・賞与の総支給額を12等分したもの。転職等していなければ、今年と同じ額を予算にとるといいでしょうか。まぁ、給与が増えないと言われていますし賞与はあるかどうかわからないし(おっと、愚痴はやめましょう)

注意すべきは、手取り額で書かないことです。総支給額です。

税金・社会保険費

税金・社会保険費も予算にとります。

これは給与から天引きされている、所得税、住民税、健康保険、年金(払う方ね)などや、自動車税、固定資産税なども予算にとります。

預貯金・生命保険

預貯金も予算にとります。

生命保険(学資保険ふくむ)はすでに加入しているものは毎月の支払額もわかるので予算にとりやすいでしょう。

預貯金をどれだけ予算にとるか、どうやって貯めるかはちょっといろいろ語りたいので、後日別記事にするとして、今回の記事では「預貯金は先に予算にとる」ということを覚えておいてください。

生活費から余った分を預貯金に回すのではだめです。先に、もう、天引きされているものとして考えたほうがいいです。

純生活費

食費

「羽仁もと子案家計簿」 を最初に見たときびっくりするのが、食費が3~5つに分かれていることです。食費が複数に分かれているのも、目的別費目であるという考え方にもとづきます。

食費の予算を立てる際、ただ漫然と金額を決めるのではなく、必要な栄養素から計算します。

まずは、家族構成から考えていきます。

たとえば我が家の場合、夫婦(30~40代)と子供(2歳、6歳)の4人。家族それぞれの年齢から必要な栄養素を計算し、食品の単価をかけて予算とします。

以下の表は我が家の場合にあてはめて計算した、1日にとりたい食品の量です。

牛乳チーズ肉・魚豆類野菜果物穀類
夫(40代男)20054012080400150360
妻(30代女)20054010080400150240
子(6歳男)30055010060310100200
子(2歳男)2505504035170100110
合計(グラム)950201803602551280500910
100グラム単価(円)2018043174464957
1日の金額(円)1903677626117627285
1日のおかず代1958円

これで我が家の1日のおかず代が計算できました。

この表は、以下のサイトを参照しました。

家計簿<予算を立てる>食費はいくら?計算してみよう! | 婦人之友社 生活を愛するあなたに

食費の予算を計算する表は、雑誌「かぞくのじかん」の秋号にだいたい毎年のっていましたが、私が見ていた頃と食品単価があがっていて、物価の上昇をじわじわと感じます。

単価部分は地域差もあるでしょうから、実際に購入される際の単価で計算すると、より良いでしょう。

副食費

さて、さきほどの表で計算できた1日のおかず代は、副食費という項目の予算になります。我が家の例では1958円です。これを30日分。約5万9千円。

意外と高いと感じるかもしれません。でも、必要な栄養素であると考えると、納得のいく予算です。

もう少し厳密に計算したい場合は、子供の給食分やお出かけのときの外食などを差し引いたり、我が家の場合では野菜が畑で取れますからその分を差し引いたりします。

「羽仁もと子案家計簿」 の本誌には、じつは副食費はAとBに分かれています。副食費Aがおかず代、副食費Bがおやつ代にあてられています。

主食費

主食費はその名の通り、主食の費用。お米、パン、麺類などがこれにあたります。

主食費もAとBがあり、主食費Aが普段の主食、主食費Bは外食費です。

予算の立て方は、さきほどの食費の予算たて表をつかいます。単価表がなかったのですが、参考までに、Amazonでランキング1位のお米。

5kgで2,303円です(2020年1月24日現在)。100グラムあたり46円。

もしお米だけ食べるなら、予算表から、1日あたり0.910kg×46円=約42円。1ヶ月1260円です。

実際にはお米以外にも食べるでしょうし、お米は田舎の実家からもらっているんだという場合はお米以外のパンやパスタなどを予算にとっておきましょう。

調味料費

さて、食費だけでも息切れしてきそうな予算たて、次は調味料費です。

読んで字のごとく、塩・砂糖・醤油・味噌・料理油……それだけでなく、飲料もここに入ります。お茶、コーヒー、ジュース、お酒など。

それから、ジャム作りのために買った果物などもここです。

光熱費

電気代、ガス代、灯油などがここに入ります。乾電池も基本的にここです。

電気やガスは支払い実績があるでしょうし使用量が前年と大きく変わることは少ないでしょうから、前年の支払額をほぼそのまま予算にするといいでしょう。

住居・家具費

住宅に関することがこの費目。家賃・住宅ローン、水道料金、電話代など。

その他に掃除機のパックだとか窓に虫コナーズを設置しただとか、そういったものもここに含まれます。つまり、物品としての家を維持するための費用ですね。

衣服費

これもわかりやすい衣服費。

衣類の購入だけでなく、洗濯洗剤やクリーニング代も含まれます。

そして紙おむつもここです。身につけるもの、と考えるといいでしょう。

教育費

教育にかかる費用は全部これ。

幼稚園保育園無償化になりましたけど、保護者会費や給食費は実費ですし、子供の習い事などもここに入ります。おもちゃや、学習用品、子供の本なども。

また、「授業参観のためにバスで学校まで行った」などという場合のバス代も教育費に入ります。

交際費

お付き合いにかかわる費用です。

お中元・お歳暮や冠婚葬祭。年賀状の費用もここです。

教養費

家族の中でも大人のための教養の費用です。

新聞やテレビの視聴料、書籍、コンサートや映画、美術館鑑賞など。

娯楽費との線引がちょっと難しいですが、ここはフィーリングで決めていいと思います。

保健・衛生費

医療や衛生にかかわること。

医療だと病院の受診や薬の購入などがそれです。

衛生には、入浴用石鹸やシャンプー、歯磨き用品、トイレットペーパーといった日用品、散髪代や化粧品などもここに含まれます。

職業費

職業上の費用、(大人の)こづかいなど。

たとえば、職場近くの月極駐車場を借りている費用はここです。

特別費

(記帳する人から見た)親や、独立した子にかかる費用や帰省の費用、家庭事務費などがここに入ります。

冠婚葬祭は交際費、と書きましたが、自家の冠婚葬祭は特別費に入ります。結婚式や葬式だけでなく、七五三などのセレモニーも特別費にしましょう。

家計簿を購入した代金やカード年会費もここです。

特別費は一番難しい費目だと思うので、なれるまではほかの欄に当てはまらない金額をここに計上するといいと思います。

公共費

「羽仁もと子案家計簿」 で独特の費用、公共費。

寄付や募金・献金、お賽銭などです。ここは考案者の羽仁もと子の思想が色濃く出ていると思います。

「家庭は簡素に社会は豊富に」という思想です。

まぁ、思想が合う合わないは別として、社会に貢献できる費目として公共費の予算を立てたほうがいいな、と私は思っています。

あ、ふるさと納税も公共費です。ふるさと納税も本当は居住地域の税収が減る仕組みなので、どうかな、と思うところはあるのですが。

自分の生活にあった予算をたててみる。

ひととおり「羽仁もと子案家計簿」 の費目を解説してみました。

が、しかし、この通りの費目にしなくてもいいのです。

根底にある考え方「予算にそって生活する」「目的別の費目にする」を理解した上で、生活の実情に沿った費目にすべきです。

たとえば私は、携帯電話代を住居・家具費から外して通信費として独立させました。

他の例として保健・衛生費の病院代は確定申告用に別項目にするとか。

地方だと車が欠かせませんが、自動車費の項目を設けるなど(これは我が家でも家計簿をつけはじめた当初から設定しています)。

基本は自分の生活にあった費目であること。自分が見返してわかりやすく、さらに翌年の予算たてに役立てられることです。

みんなが同じ費目を使うメリットは、集計できることです。年代別や地域別に平均がだせるわけです。その他、どの費目か迷ったとき、家計簿の先輩に相談できることなどがあります。

かしこ

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