彼らが本気で編むときは、

前略

先日、映画『彼らが本気で編むときは、』を見ることができました。

公開当初、見たいと思っていたのに、先延ばしにして結局見られずにいたので、やっと見られてよかったのです。

今回は、この映画の感想を書いてみます。

『彼らが本気で編むときは、』

映画の基本情報としては、

『彼らが本気で編むときは、』(かれらがほんきであむときは、英題:Close-Knit)は、2017225日公開の荻上直子監督、生田斗真主演の日本映画。

ウィキペディアより(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/彼らが本気で編むときは、)

生田斗真さんがトランスジェンダーの女性を演じるということが結構クロースアップされたように思います。

あらすじは

小学生のトモは、母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。
ひとりきりになったトモは、いつものように叔父であるマキオの家に向かう。ただ以前と違うのは、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。

とあります。

長男Tくんと見に行ったのですが、Tくんには「編み物映画だよ」と事前に説明しておきました。たぶん間違ってない。

しかし、編み物映画だと思って見ると、映画の半分くらいにならないと編み物が出てこないです。

母という呪い

この作品、4組の母子が出てきます。

まず、主人公トモと母ヒロミ。

主人公の友人カイと母ナオミ。

もう1人の主人公リンコと母フミコ。

そしてヒロミ(トモの母)・マキオ(トモの叔父)姉弟と母サユリ。

父親が全然出てきません。

劇中での母たちの振る舞いは結構えぐいと思います。

いちばん目立つのはトモを捨てるヒロミやカイを理解できず自殺に追い込むナオミ。

フミコにしても、我が子さえよければ、という態度をとっている。

(劇中の)子にとって母が重荷になっているのがよくわかります。

こういう女系の家系が重荷というのは、梨木香歩著『からくりからくさ』にも通じるものがあると感じました。

他人だけど母子

それでトモとリンコの関係性です。

リンコは元男性なので、血縁として母親にはなれない。でも、トモがかわいくてしかたがない。

トモの方は、実母以上に理想の母であるリンコを慕う気持ちがある。

でも最終的にトモは実母の元に帰る。

しかし、トモはリンコと共に暮らす中で、感情豊かになったし、怒りとどう付き合うかを学んだ。

そして、トモは最後に「おみやげ」をもらう……

この「おみやげ」も、フミコ−リンコで受け継がれているので、半分呪いですね。

この呪いがあるから、リンコ−トモの義母子関係に、今後があるように感じるというか。

「母という呪い」という観点で感想を書いてみましたが、見ている間はトモがふびんでずっと泣いていました。

いい映画なので機会があれば見てみてください。

かしこ

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