お好み焼きと天ぷらはだいたい同じと言えるのでは。書評『料理の四面体』
2019-11-26 by
前略
家庭をもって毎日の食事を結構身構えて用意していたんですが、もっとフランクに考えてもいいんじゃないかしら。
今回は『料理の四面体』という本の書評です。
『料理の四面体』では、世界のさまざまな料理が出てきて、目次を見ただけでもカタカナの料理名が多数でてきて、それこそ最初は面食らってしまいます。
でもじつは、すごそうに見えるカタカナの料理でも庶民出身だったなんて言われたりして(特にブイヤベース)、一気に親近感がわいてきます。
なによりも、かたくるしそうに見えて落語でも聞いているかのような文体のおかげでその料理の風景が目に浮かぶようです。
あの料理この料理……と挙げられていき、最終的に『料理の四面体』として結論付けられ、実は洋の東西であの料理とこの料理は同じものと言えるのでは……とつながっていきます。
その『料理の四面体』というのは、
- 油
- 水
- 空気
- 火
これら4つの加減で素材を調理することでどんな料理なのかが決まってくるというもの。
お好み焼きと天ぷら
さてここで私の見解。
『料理の四面体』の法則にのっとると、お好み焼きと天ぷらは同じものではないかしら。
先日、お好み焼きをつくったとき、
だし汁をまぜ、野菜に小麦粉をふりかけました。
そこで気づくのです。
小麦粉とだし汁に具材をまぜて、油で加熱する料理とは。
すなわち天ぷらではないかと。
お好み焼きと天ぷらの違いは、加熱する際に使用する油の量くらいではないでしょうか。
なんだか新しい世界の扉が開いたようです。
かしこ
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